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更新日|2019年8月2日

フェルミ推定の問題を面接官の目線で解説してみた

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この記事では「なぜコンサル就活ではフェルミ推定が大事なのか?面接官はどんなところを見てるのか?」について解説していきたいと思います。

本記事で分かること

①なぜフェルミ推定なのか?

②面接官はどこを見ているのか?

③どんなレベルが求められているのか?

記事の信頼性

記事を書いている私は、新卒から7年間外資系戦略コンサルティング会社に勤務しており、のべ500人以上のケース面接を担当したことがあります。採用基準自体を考える側でしたので、この分野には相当詳しいと思います。

それではさっそく見ていきましょう。

①なぜフェルミ推定なのか?

コンサル面接で必ず聞かれるフェルミ推定とは例えばこんな問題です。

「渋谷のカフェの一日の売上を求めなさい。またその売上を増やす戦略を考えなさい。」

勘ではなく、できる限り正確に答えようとすると、売上をいくつかの要素に分解しないといけません。

例えば売上は「客数」と「平均顧客単価」に分かれます...客数は「持ち帰り客数」と「店内客数」に...さらに店内客数は「席数」と「稼働率」と「回転数」に…

こんな具合で売上を要素分解するには、「構造化する力」が必要です。さらにそれぞれの要素に数字を当てはめるとき「世の中をどれだけ見ているか?知っているか?」が求められます。

さらに売上を増やす戦略を考えるときには、誰を顧客として狙うのか?どうやって顧客を増やすのか?といったマーケティングの発想が必要になります。

フェルミ推定を解くためには、こういった「構造化」や「世の中への洞察」、「マーケティング発想」が必要なので、コンサルティング会社はフェルミ推定を出題するのです。

②面接官はどこを見ているのか?

では面接官は具体的にどのような目線で評価しているのでしょうか?

面接官が求めている能力を一言で表すなら「コンサルタントとして活躍できる能力」です。例えば以下のような能力です。

構造化力
→これができないと説明や議論を適切に行えません。

計算力
→財務分析や優先順位を判断するのに必要です。

洞察力
→何が課題か?どうすれば人は動くのか?を判断するためです。

コミュニケーション力
→誰かを説得したり、情報を得るために必要なツール

面接官は、フェルミ推定やケース面接を通じて上記の能力を確かめているのです。

③どんなレベルが求められているのか?

では面接官が求める能力は具体的にはどのようなレベルなのでしょうか。あくまで目安ですが、

最終面接を合格する人

は以下のようなレベルだと思います。

構造化力

「渋谷のカフェの売上」「エレベーターの年間販売売上」と聞かれたとき

「レジ数×1時間当たりのレジ対応人数×営業時間×単価」
「施設数(オフィスビル、マンション、学校、病院)×エレベーター保持数÷買替え年数×導入単価」

という式が30秒以内に浮かぶ。

計算力

1000万×60%×50%×4×300円
500万×10%×2×20万÷10

といった計算に

暗算で30秒以内に回答できる

洞察力

「エレベーターの年間販売売上」はここ5年の推移は?という問いに対して

施設数は大きく変動していない

エレベーター保持数についてはバリヤフリーの影響でマンションや学校などで導入が増えている可能性があり、微増

買替え年数は震災後に一時的に上がったものの、ここ5年では落ち着いていると思われる

よって、市場全体では微増もしくは横ばい

という意見を

1分程度で考えて、述べられる

「エレベーターの販売売上を向上させるには?」という問いに対して

エレベーター普及協会またはエレベーターメーカーの目線で考える

施設数は外的要素が大きく、一旦後回し

①エレベーター保持数については今後高齢者が増加し、戸建住宅にもエレベーターニーズが高まると考え、簡易的、格安の戸建住宅向けエレベーターを工務店、リフォーム業者と提携して展開する

②ビルセグメントを「資金的余裕がある/ない」「エレベーター購入から10年以上経過している/いない」の二軸で整理し、「エレベーター購入から10年以上経過しているが、資金的余裕がない」セグメントにフォーカス。初期投資を免除し、メンテナンスを含めた月額料金モデルで販売し、買替え年数を縮小させる

という意見を

1分程度で考えて、述べられる

コミュニケーション力

上記のような受け答えをムダな説明を省いて簡潔に述べられること。

また面接官からの質問に対して自分の意見を押し通さず、議論を通じてより良い回答に修正できること

あくまで目安にはなりますが、こういった能力をしっかりと発揮できれば、内定を獲得する可能性が高いと思います。

ちなみにですが、何も準備せずにこのレベルのパフォーマンスを発揮するのは正直かなり厳しいと思います。「運」の要素も大きく影響します。

私がベインやBCGに受かった際は相当訓練を行いましたので、こういったレベルに近づくには適切な対策を行うことが重要だと思います。

いかがでしたでしょうか。

普段は採用を受ける側からしかフェルミ推定やケース面接を考えないと思いますが、面接官の気持ちになってみると、また違った景色や目線が分かると思います。

ケース面接で求められるレベルに知識や思考力を上げるための具体的な訓練方法についても別の記事で解説していければと思います!

以上です!


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