更新日|2019年11月6日
採用目線で見たコンサルインターンストーリー【Day1】

今回はとある戦略コンサルティング会社のインターンシップのメンターの目線から、三日間にわたるフィクションストーリー構成でお送りしたいと思います。
エンターテイメント性を上げるために少々大袈裟な演出になっているかもしれませんが、そこはご了承ください(笑)
どんな方に読んでほしいか
戦略コンサルのジョブ・インターンに初めて参加する人で面白話に関心がある人。
戦略コンサルのジョブ・インターンに参加経験があり、インターンあるあるが気になる人。
記事のリアル度
記事を書いている私は、新卒から7年間外資系戦略コンサルティング会社に勤務しており、ジョブ・インターンでも十数組のメンバーを見てきました。戦略コンサルのジョブ・インターンについて楽しみながら、イメージを持ってもらえれば幸いです。
Day1

私は戦略コンサルティングファームMain&Companyのチームリーダー。
今日から三日間に渡る弊社の新卒インターンシップが始まる。気合を入れて赤のネクタイをチョイス。コンサルタントとしての身だしなみの模範とならなければ。
ボードルームに入ると、30人が着席している。事前情報によると、多くが東大生であり「いかにも東大生」といった感じ。東大以外の早慶や旧帝勢はコミュ力がありそうだ。慶應生に至っては既に隣の女子と楽しそうに会話をはじめている。(アイツは後で詰めておこう。)
このインターンに参加することだけでも相当な倍率だ。戦略コンサルのインターン選考を突破した彼らはある種自信に満ち溢れている。自分の考えたケースワークにどれくらい学生が粘り強く答えるのか、今から楽しみだ。
メンターが各グループへの自己紹介を行なっている。彼らには事前に「学生ではなく、コンサルタントとして厳しく見て欲しい」と伝えてあるので、彼らも気合が入った表情をしている。
メンター紹介が終わり、お題が発表された。お題は皆が知っているとあるアパレル企業の新規事業戦略の立案である。

それぞれの部屋に移った後、学生たちは早速リサーチを始めたようだ。
彼らはまだ気付いていないようだが、今回は敢えて市場の成長が見込めない企業を選定した。現状をまとめるだけなら簡単だが、新規事業を考えるのは相当骨が折れるはず。
この難題にインターン生たちがどう取り組むのか。採用担当者としては楽しみだ。
…数時間後。いつものようにスタバのチャイラテを飲みながら自席でTwitterに励んでいると、後輩のメンターから班員同士のトラブルが発覚したとの一報を受け、スタバのチャイラテで僅かばりの休憩タイムを謳歌していた私は「またか。。。」と一言返した。
そうこうしている内にあっという間に18:00になりメンター面談を各班実施させた。早速だがメンターの後輩コンサルタントから班員同士のトラブルが発覚したとの一報を受け、スタバのチャイラテで僅かばりの休憩タイムを謳歌していた私は「またか。。。」と一言返した。

この種の班員同士のトラブルは大体はこんな感じである。
ここではプライバシーの都合からインターン生: A子、B太郎と氏名をさせていただく。
A子: B太郎さんのいう話ってアイデアベース過ぎるし、もっと業界の現状分析してからじゃないと問題点もわからないし、ましてや具体的な施策に落とし込むなんて絶対無理だよ!
B太郎: いやいや、A子さん。僕の考えはアイデアじゃなくて現状分析よりも実際にもう問題点はこれしかないのわかってるじゃん。現状分析なんてもうしてないで問題はこれともう決め打ちして施策に落とし込み始めないと間に合わないよ。
という感じで両者折り合わない状況がほとんどだ。そうして他のメンバーが途方にくれた挙句メンターに吐露することが多い・・・。
初日でこんな展開をすることもよくある。メンバー全体での歩調を合わせた建設的議論をできる協調性と知性を持つ学生に来て欲しいと毎年思う。
この班員同士のトラブルは毎年起こる問題でまたかと思い正直ながら落胆した。
「うまく学生同士、自分たちで考えさせて方向修正させるように」とその班のメンターを務める後輩コンサルタントに指示出しをした。
この班以外の残りの5グループは今のところ順調に班員同士でのコミュニケーションが取れてはいるらしいが、ちらほらと思考力のあるインターン生とそうでない人とで差が見えてきている状況だそうだ。
残りの二日間についてはTo be continued…