更新日|2019年11月21日
採用目線で見たコンサルインターンストーリー【Day2】

今回はとある戦略コンサルティング会社のインターンシップのメンターの目線から、三日間にわたるフィクションストーリー構成でお送りしたいと思います。
エンターテイメント性を上げるために少々大袈裟な演出になっているかもしれませんが、そこはご了承ください(笑)

どんな方に読んでほしいか
戦略コンサルのジョブ・インターンに初めて参加する人で面白話に関心がある人。
戦略コンサルのジョブ・インターンに参加経験があり、インターンあるあるが気になる人。
記事のリアル度
記事を書いている私は、新卒から7年間外資系戦略コンサルティング会社に勤務しており、ジョブ・インターンでも十数組のメンバーを見てきました。戦略コンサルのジョブ・インターンについて楽しみながら、イメージを持ってもらえれば幸いです。
今回はとある戦略コンサルティング会社のインターンシップのメンターの目線から、三日間にわたるフィクションストーリー構成でお送りしたいと思います。
エンターテイメント性を上げるために少々大袈裟な演出になっているかもしれませんが、そこはご了承ください(笑)
Day1記事をお読みで無い方は是非Day1記事からどうぞ!
Day1では班員同士のトラブルもありましたが、Day2ではどんなドラマが生まれるのでしょうか
早速見ていきましょう!
Day2

二日目の朝。8時30分にインターン生は各部屋に集合する。出欠リストを見て、まだ脱落者はいないということで一安心した。
朝のメンターとの軽いチャットの後で学生たちは各部屋でワークに取りかかる。明日の最終プレゼンが刻々と迫り焦燥感に駆られている様子。
2日目の午前ワーク終了後にはインターン生とパートナーとのランチセッションが予定されている。
採用担当者として学生のみんなをチームルームからボードルームに誘導した。
パートナーがいかにも余裕たっぷりの表情で「何か質問ある?」と尋ねる
「はい!」真っ先に手を挙げた学生が「御社のコンサルティングワークは激務ですか?」と早速KYパンチを放つ。
パートナーも心得たもので「Aserusくんどう思う?」と自分に振ってくる。
「たまに忙しい時もあるけど、楽しいよ」と笑顔で答える。常々このパートナーからはたっぷりと「ご指導」されており、激務になることも多々あるのでなんとも言えない気持ちになったことは内緒である。
「コンサルってモテますか?」間髪入れず別の学生がKYパンチを放つ。受けを狙ったのか知らないが、それはダメだ。。。
パートナーはピクリともせず「Aserusくんどう思う?」を繰り返す。正直「知らんがな」の一言に尽きるのだが、合コン経験の多い私としては、「聞き上手とは言われるかな^ ^」とオブラートに包んで回答した(笑)。
こうしたランチセッションではオープンな雰囲気だがあくまで「ジョブ選考中のランチセッション」であるということを忘れてはいけない。立ち居振る舞いや質問のレベルなどを結構見ていたりする。
読者の皆さんは「いつ何時もパフォームする」を心がけて欲しい。
その後はまともな質問が多く、パートナーの知見をうまくワークの内容に引き出そうとしている学生もいた。
学生たちは、ランチセッションの緊張感から開放されるのも束の間。新規事業策定のワークが待っている。
再び自分のデスクに戻り、作業を続ける。先ほどのパートナーからメールが来ていた。
「さっきの変な質問してきた学生の名前を教えて欲しい。」
これが原因と結果ということだ。読者の皆さんはくれぐれも気をつけて欲しい。
17時ごろになり、最終日前日ということもありインターン生のいる部屋を巡回し各班の進捗をメンターのコンサルタントと共に確認した。どの班もなかなか厳しい印象だ。
現状分析はそれらしく3Cで行なっているものの、ターゲットとなる消費者の分析を飛ばしてすぐに打ち手に入ろうとしている。「屋上にプラネタリウムを建設し、カップルを呼び込みます。」と言ったふざけた(?)戦略も中にはあった。
この内容については流石にツッコミを入れたくなってしまい「カップルがなぜプラネタリウムで来るのか?今どんなことをしているのか?インパクトはどれくらいか考えてみた?」と厳し目に喝をいれておいた。
唯一あるグループだけだが、原宿・渋谷エリアなどの学生が詳しいエリアに関連した新規事業を考えており、これはなかなか興味深かった。他の班の学生メンバーにはそれとなくプレッシャーを与えておいたが、この班にだけには柔軟な発想を潰すのは良くないと考え、「提携先など実現可能性のところをもっと議論しよう、でも提案自体は面白いしgood」とコメントしておいた。
厳しいフィードバックを受けた班は、うなだれた表情で差し入れのピザをかじっていた。
「がんばれ」と心の中で呟き自席に戻る。
こうして19時になり2日目のワークが終了し学生たちにオフィスから退出するように促した。なんともホワイトなインターンだ、、、自分の頃のインターンでは不夜城のごとく過ごしていたので、時代を感じてしまう。
残り時間少ない中で各班どこまでのクオリティの提案ができるか期待し、自分の仕事に戻ることにした。
最終日についてはTo be continued…