更新日|2019年8月2日
ベインのケース面接に必死で挑んだ話【戦略コンサル実体験】

この記事はマッキンゼーに落ちて絶望した私がその後なんとか頑張って外資コンサルの内定を勝ち取ったストーリー(実話)になります。
読者の皆様へのメッセージ
ベインに挑戦した熱量のまま書いているので、この記事はかなり長いです。
記事では、ベインの選考から内定までの実体験を網羅的にまとめています。
記事を読むことで、ベインに合格できる面接のやりとりが分かっていただけると思います。
マッキンゼーに挑戦したストーリーはこちらの記事にまとめてありますので、興味ある方はチェックください。
この体験談(ベイン編)の内容
①筆記試験
②一次面接
③二次面接
④最終面接
さっそく見ていきましょう。
①筆記試験
ベインの筆記試験の構成はこんな感じでした。
GMATのCritical Reasoningの日本語版
GMATのMathの文章題日本語版
包含関係(ベン図)問題
この筆記試験の特徴は、とても合格率が低いこと。
私のスロットでは150人ほど受験者がいて、受かったのは15人ほど。
合格率10%です。
30問中で4問間違えるとアウト、ぐらいの感覚でした。
自分はというと、1ヶ月まるまるかけて実行した筆記対策のお陰で、ある程度余裕を持って臨む事が出来ました。
どんな筆記対策をしたのかは
で語ってますので、よろしければどうぞ。
結果なんとか合格。
マッキンゼーは筆記試験で落ちたので、これは本当に嬉しかった。
努力が報われた!と思えた瞬間でした。
②一次面接

面接会場に到着。
待合室から見える夕陽を見ながら心を落ち着かせます。
お題は
「日本のシャンプーの市場規模を求めてください。」
で多くのフェルミ推定を行なっていた自分。実はシャンプーも一度考えたことがありました。
あの勉強法をやっていたからこそ落ち着いて答えていける!
自分が説明した内容はこんな感じです。


答え:市場規模5,250億円
世代で分けていないなど仮定の置き方で粗い部分はありましたが、構造式と計算をハイスピードで伝えることを意識しました。この説明を5分くらいで行いました。
面接官からも「すばらしい。」の一言。確かな手応えを感じました。
実際シャンプーの市場規模は4,500億円程度だったみたいなので、結構いい線行ってたのだと思います。
二次面接続行
「ではあなたがシャンプーメーカーなら、どうやって売上を伸ばしますか?」
このようにフェルミ推定を短い時間で終わらせると、面接官は「成長戦略」についても聞いてくることが多いです。
面接官も「コイツなかなかやるな。戦略も聞いてみようかな。」と思って出題するので、とても印象に残ってGOODです。
戦略についてはこんな感じで回答しました。

※余談ですが、当時はスカルプDが販売されておらず「抜け毛防止のためのシャンプー」という発想はかなり突飛な考えでした。
その後スカルプDが販売されて私もとても驚きました。笑
面接官もかなり満足気です。軽い雑談のあとで
「またお会いできるのを楽しみにしてます。」
という嬉しい言葉もいただく。
会場を出たあと思わずガッツポーズ。自分を褒めてやりたくなりました。
最高のスタートで一次面接を突破し、後日二次面接へ。
③二次面接

お題は
「都内の違法駐車の数を求めよ」
直感的に難しそうだな、と感じながらも、【都内を走っている車のうち何割が違法駐車になるか?】という構造で回答していきました。

答え:平日8万台〜17万台、休日7万台〜35万台
この回答の良かった点としては
①都内の道路の長さや駐車場の数ではなく、都内の車の数から計算を始めたこと
②自家用車と商用車を区別して算出している
③輸送トラックを思い切って省いている。
①についてですが、「道路の長さ」や「駐車場の数」を求めようとするとかなり感覚的な計算になってしまい、大外れ(二桁違うとか)のリスクがあります。よって車の数から行くのが一番正確。
②の法人/個人の話ですが、今回のお題は違法駐車なので、営業車が一定の割合を占めていると想像できます。よって法人個人両方を検討することが重要です。
③については賛否あるかもしれません。ただしここで輸送トラックも計算すると時間オーバーになるリスクがあったので、商用車≒営業車として計算し、時間が余れば輸送トラックを足すという方針にしました。
打ち手の議論へ
今回の面接官は眼光が鋭くかなり怖い。
すぐに次の質問へ
「違法駐車は渋滞の原因となっています。都知事になったつもりで、渋滞緩和の方法を考えてください。」
多少汗をかきながらも、こんな感じの構造化で説明しました。

面接官がわずかに微笑む。
好感触かもしれない!!!
打ち手の議論で良かった点としては
①「渋滞」という現象を構造化して捉えたこと
②「自動車の交通データを衛星でトラフィックして最適化する」などちょっとクリエイティブなことを言う(今はIoTで当たり前ですが、当時は飛躍した発想でした。)
後日の結果は合格。とうとう最終面接に進めることに!
④最終面接

とうとうここまで来たか。マッキンゼーに落ちて泣きじゃくっていた自分が最終面接に…
心を落ち着かせてオフィスの受付へ。憧れた外資戦コンの最終面接とはどのようなものでしょうか?
「どうもベイン日本代表の〇〇と申します。」
日本代表キター…
お題は
「あなたが新規事業をするなら?」
韓国旅行に行ったばかりだった自分は「海外で日本式の塾を経営する」と答えた。
理由としては以下の点。
①韓国、中国の都市ニーズが食やブランド品、化粧品から自己実現欲求に移るのではないか
②さらに韓国、中国は少子化の影響が大きく、子供への投資も大きい
③日本式の「お受験」はかなり進化しており、日本の学習塾ノウハウに価値があるのではないか
静かにうなずくオフィスヘッド。
質疑応答はこれだけだった。自分のアイディアに突っ込んだ質問もなし。
その後趣味の話などを聞かれ、面接は終了。
拍子抜けするほど、あっさりとした面接だった。
でも日本代表オーラが凄かった。。。
数日後、電話がかかってくる
女性の声「私ベインアンドカンパニーの採用担当の〇〇と申します。お時間よろしいでしょうか。」
まさか…
女性の声
「是非弊社にご入社いただきたいとの結論になりました。
つきましてはオファーセッションを行いたいと思いますので、弊社へお越しいただける日程をお教えください。」
正直泣きそうでした。
日程調整をして電話を切る。嬉し過ぎて言葉にならない。
正直大学受験よりも何倍も嬉しい。泣
当時は嬉しすぎて、母親や友人に報告の電話をかけまくっていたのを覚えています。(いま考えれば相当ウザいヤツです。笑)
こうして、無事ベインの内定を獲得することができたのでした。
ベイン編〜完〜
有料ですがnoteでもケース面接一問一答を書いています。
採用側から見て、どの程度できていれば通過できるのか?といった視点で書いていますので参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
マッキンゼーを落ちて絶望した自分ですが、諦めずに外資コンサルにチャレンジし、何とかベインの内定を獲得することができました。
今就活や転職がうまくいかない方も、諦めないでください。
たまたまその会社の評価軸に合致しなかっただけで、それが自分の価値ではないです。
もちろん自信過剰はいけませんが、冷静に足りてない部分は見つめた上で自信を持って努力すれば、どこかで道は開いていきます。
「正しい努力の方法」については、このブログで学んでいってもらえればと思います。